当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しています。詳しく

結婚相談所の「会員数◯万人」は、何を数えた数字なのか

結婚相談所2026/09/06

開いたノートに数字を書き並べ、そのいくつかに二重線を引いた手描きのイラスト

結婚相談所を調べていると「会員数◯万人」という数字にすぐ行き当たります。数が多いほど出会える確率が高そうに見えるので、比較の軸として真っ先に使いたくなる数字です。

ただ、この数字はそのまま比べられるようには作られていません。 何を含めて数えたかが各社で違い、いつ時点の数字かも揃っていないからです。

この記事は公開情報だけで書いています。運営者に結婚相談所を利用した経験はありません。引用した数値と注記は、2026年9月6日に各社の公式サイトで確認したものです。数字は改定されるため、実際の判断は必ず各社の最新のページで行ってください。

手がかりは、比較表の「脚注」にある

結婚相談所の多くは、連盟と呼ばれる団体に加盟しています。連盟は加盟した相談所どうしで会員を紹介し合う仕組みで、「会員数◯万人」として出てくるのは、たいていこの連盟全体の数字です。

連盟を運営する会社の一つであるIBJは、自社サイトに主要連盟の比較表を公開しています。この表の脚注が、数字の作られ方をそのまま説明しています。

連盟 掲載されている会員数 注記
全国結婚相談事業者連盟(TMS) 84,458名 2025年1月時点(SCRUM、CONNECT-shipを含む)
日本仲人連盟(NNR) 84,458名 2025年1月時点(SCRUM、CONNECT-shipの会員を含む)
NOZZE. 80,000名以上 2024年5月時点(CONNECT-ship、日本ブライダル連盟、日本結婚相談協会、Face to face仲人連盟を含む)
日本ブライダル連盟(BIU) 約66,000名 2023年10月時点(日本結婚相談協会、良縁会、NOZZEを含む)
日本仲人協会 約7,000名

出典:IBJ「結婚相談所の連盟・協会を比較」(2026年9月6日確認)

この表は、IBJという一つの連盟が、自社と他社を並べて見せているページです。 掲載する側に有利な作りになっている可能性は当然あるので、そのつもりで読む必要があります。ただ、脚注に書かれている「何を含むか」「いつ時点か」は、それ自体が確認できる事実です。ここではその部分だけを使います。

分かること1:同じ人が、二つの連盟の数字に入っている

表を上から二行だけ見てください。

  • 全国結婚相談事業者連盟(TMS)… 84,458名
  • 日本仲人連盟(NNR)… 84,458名

一桁まで同じ数字です。 そして注記も、どちらも「SCRUM、CONNECT-ship を含む」となっています。

つまりこの二つは、同じ会員の集まりを、二つの名前で数えているということです。もし「TMSが84,458人、NNRが84,458人だから、合わせて約17万人の中から選べる」と読んだとしたら、それは二重に数えたことになります。

CONNECT-ship は複数の連盟が相互に会員を紹介し合う仕組みで、NOZZE. の注記にも、BIUの注記にも別の形で名前が出てきます。連盟の会員数は、こうした相互乗り入れを含んだ数字なので、単純に足せません。

分かること2:基準日が1年以上ずれている

同じ表の中で、時点がこれだけ違います。

  • BIU … 2023年10月時点
  • NOZZE. … 2024年5月時点
  • TMS/NNR … 2025年1月時点

一番古いものと新しいもので1年3か月の開きがあります。会員は毎月入会も退会もするので、この3つを横に並べて大小を語ることには、もともと無理があります。

比較表としてこれらが同じ行に並んでいると、つい同じ条件の数字に見えます。同じ条件ではありません。

分かること3:「単独」か「提携先を含む」かで意味が変わる

この表では、IBJの欄だけ注記が**「※単独」、他の連盟には「※提携先含む」**と付いています。

  • 単独 … その連盟に直接登録している会員だけを数えた数字
  • 提携先含む … 提携している他団体の会員も足した数字

この二つは、比べる意味のある数字ではありません。 単独の数字は少なく見え、提携先を含む数字は多く見えます。それは規模の差ではなく、数え方の差です。

なお、IBJ自身の会員数は、当方が確認した時点ではこのページ上で値を読み取ることができませんでした。読み取れなかったので、ここには書きません。

では、会員数は何に使えるのか

「使えない数字だから無視してよい」とまでは言えないと思います。桁が二つ違えば、それは実際の差でしょう。

使い方を限定するなら、こうなります。

使えること

  • 桁の違いを見る(数千人と数万人は、おそらく本当に違う)
  • 同じ連盟の、同じ注記の数字を、時系列で見る(去年と今年など)

使えないこと

  • 連盟をまたいで足す(相互乗り入れで二重に数える)
  • 注記の違う数字を横に並べて優劣を言う(単独と提携先含むは別物)
  • 基準日の違う数字を比べる(1年以上ずれていることがある)

実際に確かめるなら、この3つを見る

比較サイトの表ではなく、その連盟・その相談所の公式ページで次を探すのが確実です。

  1. 数字のそばの「※」を読む。何を含むかは、たいてい脚注に書いてあります
  2. 基準日を見る。書いていない数字は、いつのものか分からない数字です
  3. 自分が入る相談所が、どの連盟のどの範囲を使えるのかを確認する。連盟全体の数字と、自分が実際に検索できる範囲は同じとは限りません

3つ目がいちばん実務的です。会員数は連盟の規模であって、自分が会える人数ではありません。

あわせて読む

出典

2026年9月6日に確認しました。表内の数値・注記は、いずれも同ページに掲載されていたものです。

← 婚活の記事一覧へ戻る