マッチングアプリについて私が持っている実感を一言にすると、「マッチは数をこなすしかなかった」「とにかくあきらめないこと」 の2つになります。
書いていて自分でも思うのですが、これだけだと何も言っていないのと同じです。 続ければいい、あきらめなければいい、というのは助言の形をした無内容で、しかも今しんどい人にとっては責めにしかなりません。
なので、この記事では**「続ける」の中身を分解します。** 私が実際に何をしていたのか、何をしていなかったのか、続けているあいだ何がきつかったのか。そこまで書かないと、この実感は記事になりません。
ここに書くのは、私がマッチングアプリを使っていた期間(2年ずつ、2回。合計4年ほど)の体験です。直近の使用は2024年ごろまでで、それ以降は使っていません。有料プランを使っていた前提の話です。アプリの仕様も利用者層も変わるため、「2024年ごろまでに使っていた範囲では」という限定つきで読んでください。
続けたのは「気持ち」ではなく「動かす量」だった
「あきらめない」と言うと、気持ちを保ち続けたように聞こえますが、実態は違いました。気持ちのほうは、しょっちゅう切れていました。
続いていたのは気持ちではなく、動かす量のほうです。具体的には、こういうことをしていました。
- こちらから動く量を落とさない。 マッチの数は、待っていて増えることがありませんでした。こちらから見て、こちらから送った分しか動かない
- 同じアプリに居続けない。 3か月くらいで別のアプリに移る回し方をしていました(ペアーズ→with→マリッシュを順に、3か月ずつ)
- 一件の終わりを引きずらない運用にする。 引きずらない性格だったという意味ではなく、次を動かしている状態にしておくと、一件が終わったときの空白が短くて済んだ、ということです
つまり私にとっての「続ける」は、気持ちを立て直すことではなく、手を止めない状態を作っておくことでした。気持ちは勝手に上下するので、そこを管理しようとするのはあきらめていたと思います。
3か月で移していたのは、根性の話ではない
3か月ごとにアプリを移していたのは、飽きたからでも、次に期待していたからでもありません。同じアプリを使い続けていると、新しい相手が出てこなくなる感覚があったからです。
表示される人を一通り見終わってしまう、という感じでした。仕組みとしてどうなっているのかは各社が公開していないので分かりませんが、私の体感としてはそうでした。
ここが大事なところで、そのまま同じアプリに残っていたら、私の「続ける」は「同じ画面を開き続ける」になっていたはずです。 それは続けているようで、実際には何も動いていません。動かす量を保つために場所を移していた、というほうが実態に近いと思います。
ただし、「3か月で乗り換えるといい」という話ではありません。 私がそうしていた、というだけです。そして移した先でも、アプリによる差はそこまで感じませんでした。強いて挙げれば、年齢層の印象がマリッシュ、ペアーズ、with の順に高いように感じた、という程度です。これは私の体感で、各社の公表値ではありません。数字で確かめたい場合は、婚活アプリは何で比べるのかに各社の公表値を並べています。
続けていちばんきつかったのは、詰まる場所が動かないこと
ここから先が、この記事で一番書いておきたいところです。
私が長く詰まっていたのは「マッチしない」ではなく、メッセージは盛り上がるのに、一度会ってそれきりになる段階でした。詳しくは会えるのに、続かないに書きましたが、ここでの要点は一つです。
アプリを変えても、この詰まり方は同じように起きました。
これは、続けることの意味をかなり変えます。母集団を入れ替えれば解ける詰まりなら、続けるとは「当たりを引くまで回すこと」です。でも、場所を変えても同じところで止まるなら、回している先に自動的に答えがあるわけではない、ということになります。
誤解のないように書いておくと、理由が分からなかったわけではありません。 私の側から止めたこともありますし、相手から連絡が来なくなったこともあります。どちらも、そうなった理由は自分なりに分かっていました(この中身は会えるのに、続かないのほうに書きました)。
それでも私は、続ける以外の解き方を見つけられませんでした。 私が続いたときは、メッセージが弾んで、会っても会話が弾んで、お互いの第一印象が良かった、という3つが揃っていました。理由が分かることと、その3つを自分の側で揃えられることは、まったく別です。相手がどう感じるかは動かせませんし、私の側の「タイプかどうか」も、努力で切り替えられるものではありませんでした。
だから私にできたのは、揃うかどうかを一件ずつ確かめる回数を増やすことだけでした。何かを変えて抜けた、という実感が私にないのは、そもそも変えられる場所が少なかったからだと思っています。
だから私が言える「あきらめないこと」は、**「あきらめなければ報われる」ではなく、「あきらめる以外の手を私は持っていなかった」**という意味です。ここは正確に書いておきたいと思っています。
続けているあいだは、何も起きていないように見える
続けることの本当の負荷は、時間の使い方でも課金でもなく、手ごたえのない期間が長いことでした。
- 一件終わっても、次のやり取りが立ち上がるまでには間があります
- 会って終わった直後は、次に動く気力がまず出ません
- そのあいだ、外から見ても自分から見ても、進捗はゼロに見えます
しかも婚活は、途中経過を人に話しづらい領域でもあります。会って、終わって、また会って、終わって、という状態を誰かに毎回報告することはまずないので、手ごたえのなさを自分ひとりで持っておく期間がどうしても長くなります。
私はこの時期、有料プランを続けるかどうかを月ごとに考えていました。何も起きていない月に更新料を払うのは、単純に気持ちが悪いからです。払ったこと自体が「今月もだめだった」の記録みたいに見える月が、実際にありました。
「続ければうまくいく」とは書けません
結果だけ書けば、私は2周とも交際に至って終わっています。ただ、それを「続けたから成功した」という形にはしたくありません。
言えるのは、私の場合は、続けたこと以外に効いた実感がないというところまでです。何かのテクニックが効いた覚えがない、というのは、裏を返せば「なぜうまくいったのかを私は説明できない」ということでもあります。説明できないものを再現可能な方法として書くわけにはいきません。
続けても結果が出ないことはあります。私が同じことをしても、もう一度同じようになる保証はありません。続けることは、うまくいくための条件ではなく、私が選べた唯一の姿勢だった、という程度に読んでもらえるとちょうどいいと思います。
そもそも、動かす量を保つという運用は、消耗しきった状態では成立しないと思っています。疲れた頭で送るメッセージが良くなるとは思えませんし、判断も雑になります。続けるか、離れるか、いつそうするかを決められるのは本人だけで、この記事はそれを勧めるためのものではありません。
続ける以外の選択肢について
ここまで書いておいて言うのも変ですが、「続ける」が唯一の道だとも思っていません。
私がやっていたのは、自分で相手を探し、自分で連絡を取り、自分で判断し続けるという形の婚活です。この構造そのものが合わないということは、当然あり得ます。手ごたえのない期間を自分ひとりで抱える、という負荷が特にそうです。
人が間に入る形の婚活とは何がどう違うのかは、アプリと結婚相談所は何が違うのかに整理しました。私自身は結婚相談所を使ったことがないので、そちらは公開情報だけで書いています。
まとめ
- 私にとっての「続ける」は気持ちの維持ではなく、こちらから動かす量を落とさないことでした
- 3か月ごとにアプリを移していたのは、同じ場所に留まると動きが止まるからで、根性の話ではありません
- アプリを変えても「会った後で続かない」だけは同じように起きました。 回せば当たる、という話ではありません
- 理由が分からなかったのではなく、分かっていても自分の側で揃えられなかったというのが実際でした
- 続けることの負荷は手ごたえのない期間の長さにあり、続けるか離れるかを決められるのは本人だけだと思っています
- 私の場合は続けたこと以外に効いた実感がない、というところまでが書けることで、続ければうまくいくとは言えません
この記事は運営者個人の体験と、当時の主観をそのまま書いたものです。2024年ごろまでの使用に基づいており、現在のアプリの仕様・利用者層とは異なる可能性があります。他の方に同じことが当てはまるとは限りません。
